スキンケアの基礎知識【知らなきゃ損!】お肌の構造と役割とは?
「最近お肌が乾燥気味だな…。」
「指でおしても全然跳ね返ってこない…。」
「目元たるんできたね。って友人にいわれた。」
など、自分の肌に「ドキッ!」とした瞬間から、焦ってスキンケアやエイジングケアに興味をもち始めます。
そして、雑誌やTV、SNSで気になった方法を試してみるけど、思ったような効果は実感できない。
気づいたら時間とお金だけつかいお肌はそのまま。そのような女性がとても多いです。
スキンケアやエイジングケアで思ったような効果がでない女性の特徴のひとつに、「お肌の構造や役割を理解していない」というものがあります。
お肌になにかしらのトラブルがあるということは、お肌が正常ではないこと。
しかし、正常なお肌がどういった状態なのか、お肌にはどんな成分が必要なのかを知らないと、全く関係のないスキンケアを平然と続けてしまったりするのです。
それも、お肌の状態を更に悪化させてしまう可能性も十分にあるのです。
そこで、今回はお肌の悩みがではじめた方に向けて、スキンケアの基礎であるお肌の構造と役割についてご紹介していきます。
スキンケアを始める前に、まずはこの記事に書いていること理解しておくと、これから始めるスキンケアの効果をより実感できるでしょう。
【スキンケアの基礎知識】お肌の構造はどうなってるの?
それでは、まずはお肌の基本的な構造についてご説明していきます。
お肌の構造は、肌上面から順番に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で構成されています。また、これ以外にお肌のバリア機能としてとても重要な「皮脂膜」が表皮の上を覆っています。
詳しくみていきましょう。
表皮の構造と役割
表皮は、肌の表面から、「角質層」→「顆粒(かりゅう)層」→「有棘(ゆうきょく)層」→「基底層」の順番で構成されています。
表皮の厚さは、身体の部位で若干異なりますが平均すると約0.2㎜と、とても薄い。
表皮全体の役割として、「外からの刺激から守る」「新しい肌をつくる」の2つがあります。
表皮のなかの4つの層も美肌のために大切な場所なので、ひとつずつ紹介していきます。
角質層
「角質層を失うと、人は水分を保つことができず24時間以内に死んでしまう。」
とも言われるほど、人間にとって重要な役割を担っているのが角質層です。
角質層には水分をキープしてくれる機能があり、水分を含んだ角質層によって、紫外線や細菌、花粉などの外からのダメージから人間を守ってくれています。
角質層のうるおいがなくなると、小じわやちりめん肌の原因となり、さらに乾燥が続くと、乾燥肌や深いシワやシミといった肌トラブルへ繋がっていきます。
また、角質層の水分と皮脂量のバランスによって、肌質がきまるとされています。
顆粒層
顆粒層は、角質層と同様にお肌のバリア機能があり、なかでも紫外線を防ぐ役割があります。
顆粒層には ケラトヒラリン顆粒とよばれるガラス状の成分があり、それが外からの紫外線を強く屈折させてお肌の内側に届かないようにしてくれています。
有棘層
有棘層は、表皮の4つの層の中でもっとも厚い層です。
有棘層にはリンパ液が流れていたり、知覚神経も通っています。
また、有棘層には「ランゲルハンス細胞」という免疫機能があります。
ランゲルハンス細胞は、外からはいってきた物質を異物かどうか判断し、異物と判別した場合は身体の外へ物質をだそうとします。
その時に現れる症状がアレルギー反応です。
基底層
基底層では「ケラチノサイト」と呼ばれる細胞が作られています。
ケラチノサイトは、基底層から有棘層、顆粒層と押し上げられ最後に角質層まで到達し垢となって肌から剥がれ落ちます。
この一連のサイクルがお肌のターンオーバーです。ターンオーバーの始まりが基底層と覚えておくとよいでしょう。
また、基底層にはメラノサイト(色素細胞)と呼ばれるメラニンの生成細胞があります。
メラニンとは、紫外線を防いでくれる成分です。メラニン色素が肌の上層まで押しあがり蓄積すると”シミ”になります。
真皮の構造と役割
表皮の下にあるのが真皮と呼ばれる層です。表皮の厚さが約0.2㎜だったのに対し、真皮は平均すると約2㎜の厚さがあります。
真皮は約70%がコラーゲンでというタンパク質でできています。そしてコラーゲンをエラスチンという成分でつなぎ合わせています。
そして、ヒアルロン酸といったゼリー状の基質が水分を抱えながら、コラーゲンやエラスチンの間を満たしています。
真皮はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった成分によってお肌を内部から支えています。弾力のある肌はこの真皮が正常かどうかが大きなカギを握っています。
さらに真皮には、肌表面に油分を運ぶ皮脂腺や、汗をだす汗腺などの付属器があり、生理的な機能も担っています。
皮下組織の構造と役割
真皮の下にある皮下組織には、中性脂肪の貯蔵庫としての役割があります。
脂肪が外からの衝撃を吸収して身体の内側を守ってくれたり、お肌の動きをスムーズにしてくれる働きがあります。
また、皮下組織にある脂肪分は、身体のエネルギーとして使われたり、身体の熱を保つ断熱材の役割もしています。
皮脂膜の構造と役割
皮脂膜は、表皮の上をカバーしているもので、皮脂や汗の水分によってできています。
皮脂膜は、紫外線やウイルス、汚れなどの外からの刺激から肌を守る役割があります。
更に、皮脂膜は表皮にある水分が蒸発するの防いでくれるフタの役割もあります。
皮脂膜という名前からギトギトした汚いイメージを持ってしまいがちですが、皮脂膜は美肌を保つためにとても重要な働きをしています。
洗顔などで洗い流しすぎてしまうと乾燥肌の原因となるので注意しましょう。
肌の大切な役割とは?
お肌の構造がわかったところで、ここからは肌の役割についてお話をしていきます。
お肌は普段一体どのような働きをしているのでしょうか。
肌の役割その① 汚れ・紫外線・ウイルスなどから身体を守る「バリア機能」
お肌は外気を接している境界線であり、その一番の役割がバリア機能です。
バリア機能とはその名のとおり、外からの異物の侵入を防ぐ機能です。
紫外線で細胞がダメージを受けるのを防いだり、外からの細菌やウイルスの侵入を阻止しています。
また、お肌は体内の水分を外へ逃がさせないバリア機能も備えています。
特に、皮脂や汗で構成される皮脂膜や角質層にあって水分をキープする役割のあるNMF(天然保湿因子)がその役割を担っています。
なので、皮脂膜や角質層の機能が崩れると、体内の水分が蒸発してしまい、顔がつっぱってしまう原因となります。
※参考記事※
「顔がつっぱる」その悩みは原因を知るだけで簡単に改善できる!肌の乾燥のメカニズムから正しいスキンケア方法まで紹介
お肌の役割その② 不要なモノを排除する「新陳代謝機能」
お肌の2つ目の機能は、新陳代謝(しんちんたいしゃ)機能です。
お肌の内側では日々新しい細胞が生まれ、古い細胞は垢となって肌表面からはがれ落ちています。(ターンオーバー)
また、体内で不要となった水分や老廃物を、汗や皮脂として身体の外に排除しています。
このように、身体にとりいれた成分を使って新しい細胞を作り出し、不要になった古い細胞や成分を体外に出す新陳代謝機能は、生命を維持するためにとても大切な働きです。
その大切な役割の一つをお肌は担っています。
この新陳代謝の機能が低下、お肌には古い角質が溜まりカサカサの肌になったり、ターンオーバーの周期が遅れ、シミやニキビなどの肌トラブルを引き起こします。
お肌の役割その③ 発汗などによる「体温調節機能」
お肌には、体温を一定にコントロールするための体温調節機能があります。
熱いと感じると、汗によって身体のなかの熱を放出し、寒いと感じた場合には鳥肌を立てることで細胞をひきしめて水分の蒸発を最小限におさえます。
こうした働きによって、熱中症を防いだり、低体温時の生命維持に貢献します。
急激な温度変化にも身体が速やかに対応できるのもお肌のおかげなのです。
お肌の役割その④ 情報をキャッチする「センサー機能」
五感のひとつである触感は肌に備わった機能です。熱い、冷たいといった温度、痛みなどの痛覚、他にも心地よいなどを瞬時に感じて身体に知らせることが出来ます。
この触感によって、危険から身を守ったり、身体をリラックスさせるなど、生命を維持に大きく関わっています。
お肌の状態が悪くなってしまうと、触感が鈍り、身体に伝わる情報スピードが遅くなるので、判断が遅れる、十分な体温調節が難しくなるなど弊害が起こってしまいます。
このように、お肌には人間が生きるために大切な役割が多く備わっています。
これらの役割のひとつでも欠けてしまうと人間は生きていくことが困難になってしまうのです。
発汗以外の機能はあまり目でみることができない機能ですが、普段からもっとお肌に気を使うことで、顔のコンディションだけではなく、身体全体が健康で若々しくなります。
健康な肌とはどういう肌?
”トラブルや悩みのない肌になりたい!”と思うなら、目指すべきは「健康な肌」
肌の状態が根本から健やかな状態であれは、トラブルは起こりませんし、肌の老化のスピードも遅くなります。
では、一体目指すべき健康な肌とはいったいどういう状態の肌なのか。
今回は5つのキーワードから見ていきましょう。
健康な肌のポイント① 水分や油分のバランス
健康な肌の条件としてあげられるのが、潤っている肌。肌の潤いのもとになるのが水分で、潤いをキープするのが油分です。
ここでいう水分は角質層に含まれる水分で、約20~30%の水分量が理想といわれています。
また油分は、皮脂、表皮の間を埋めているセラミドといった細胞間脂質、角質の中で水分を抱え込むNMF(天然保湿因子)の3つをいいます。
これらのバランスが整っていると、潤いのある健康な肌となります。
しかし、身体のなかの水分量や皮脂量は年齢を重ねるうちに減少していきます。特に30歳を超えると急激に下降していくので一気にお肌は乾燥状態に傾きます。
加齢による身体の変化には当然逆らうことはできません。しかし、その事実を受けとめて、肌に必要な成分を補ったり、水分や皮脂の減少スピードを緩やかにすることは可能です。
「最近、乾燥肌になりやすいな」と感じているかたは、水分と油分のバランスを意識してみましょう。
健康な肌のポイント② キメが整っている
健康な肌の2つ目のポイントはお肌のキメです。
キメは皮溝(ひこう)と呼ばれる谷と、皮丘(ひきゅう)と呼ばれる山でできています。
キメが整ったお肌は皮溝と皮丘の落差が程よく、肌全体でみたときも皮溝の大きさや密度が均一に分散されています。
キメの整った肌は、柔軟性があり潤いを保持する能力が高く、なめらかで肌のツヤがよくなります。
反対に、キメが乱れた肌は、柔軟性が失われ水分をキープすることが出来ません。
キメが乱れる原因はさまざまですが、加齢により角質層が固くなり、皮溝ができにくくなることもひとつとされています。
また、「キメとシワはどう違うの?」と疑問に持つかたが多いので回答します。
キメとシワは全くの別物とお考えください。キメの乱れがシワになっているわけではありません。
ただ、小じわやちりめんじわとよばれる細かいシワに関しては、キメの延長線のシワであるとされてます。初期老化のサインなので、保湿を十分に行って修復しましょう。
健康な肌のポイント③ 弾力のある肌
ぷるっぷるで、弾力ある肌はまさに健康的なお肌の象徴です。
弾力ある肌というのは、元に戻ろうとする力のある肌です。反対に弾力のない肌は、寝跡などが残りやすく、重力にも逆らえません。
弾力のない肌や、シワやたるみの大きな原因です。
お肌の弾力を保っているのが、真皮です。真皮はコラーゲンやエラスチンといった繊維細胞と、それらのまわりを埋めるヒアルロン酸などの基質で構成されています。
しかし、これらの成分は年齢を重ねるごとに減少していくため、食べ物はもちろんサプリメントなどで十分補給してあげることが弾力ある肌を保つためには必要です。
健康な肌のポイント④ ターンオーバーが正常
健康な肌は、ターンオーバー正常に行われています。
ターンオーバーとは表皮がどんどん新しい細胞に入れ替わっていくことです。
つまり、健康な肌は、ターンオーバーにより古い細胞すぐに剥がれ落ち、みずみずしい綺麗な細胞が常にお肌の表面を覆っている状態です。
お肌のバリア機能も十分で、シミやシワもなく、お肌も潤っています。
表皮の基底層で生まれたケラチノサイトが肌表面まで到達してはがれ落ちるまでのターンオーバーの周期は、28日前後だと理想的とされています。
しかし、年齢や紫外線のダメージ、ホルモンバランスなどにより、ターンオーバーは28日より遅くなっていきます。
ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌表面に溜まり、肌が乾燥したり、シミやくすみが発生する原因となります。
健康な肌のポイント④ 栄養が豊富に行き届いている
健康なお肌のポイントの最後は、十分な栄養が行き届いている肌です。
お肌をつくるのは、食事から摂取した栄養素です。そして、摂取した栄養素が必要な場所へしっかりと運ばれることも重要です。
そのためには、正しい食事で十分な栄養をとり、栄養が体中を巡るために血流をよくする必要があります。
健康的なお肌を作るためには、タンパク質やビタミン、ミネラルなど、多くの栄養素が必要です。
お肌によいとされる食材だけを一度に大量に食べるのではなく、主食、副菜、デザートなど、様々な食材を少しずつ継続して摂取することが理想的です。
また、血流を良くするためには、体温を高く保つことが重要なので、適度な運動や入浴などがおすすめです。
また、キンキンに冷えた水なども血流を急激に下げてしまいます。今ではコンビニなどでも常温の水も売っているので、常温、もしくは白湯などで水分補給をおこなうとよいでしょう。
健康な肌の敵はなに?肌を悪くする原因をランキングで紹介
健康な肌についてご理解いただいたので、次は健康な肌の敵になるものについてお伝えします。
健康なお肌を壊す要因には、身体の内側によるものと、身体の外側によるものがあります。
それぞれランキング形式でご紹介していきます!
内的な要因 TOP5
健康な肌作りを邪魔する敵は、外からのものと考えがちですが、実は身体の内側にも潜んでいます。
しかも、しらずしらずのうちに蓄積して大きなダメージを与えるものばかりです。
生活習慣からくるものが多いので、一度今の生活を見直してみるとよいでしょう。
内的要因:第5位 睡眠不足
肌の調子が悪い理由は修復機能と成長ホルモンの低下です。そのどちらも関係してくるのが睡眠です。
細胞はその日に受けたダメージを睡眠中に修復します。しかし睡眠時間が不十分だと修復機能が十分に働かず細胞にダメージが残ってしまいます。
また、細胞を活性化させ、いきいきとした肌に導く成長ホルモンの分泌は、体内時計の影響を受けるため、睡眠が不規則になるとうまく分泌されずお肌に影響がでます。
内的要因:第4位 血行不良
ターンオーバーの促進や、お肌をつくる栄養素を身体の隅々まで届けるためには、血液がスムーズに流れているかがとても大切です。
適度な運動や入浴、洗顔後のマッサージなどが効果的です。
内的要因:第3位 ストレス
現代人の多くが抱えるストレスが第3位です。ストレスは身体に必要な酸素を、有害な活性酸素に変えてしまいます。
また、ストレスは女性ホルモンにも影響を与えます。肌の水分や油分の場ダンスが乱れて、乾燥肌やニキビといった肌トラブルを引き起こす原因にもなります。
内的要因:第2位 栄養不良
お肌は、普段の食事から摂取する栄養によってできます。
正しい食事でバランスのよい栄養素をとれば、自然に健康的なお肌になります。
しかし、反対に偏った食事であったり栄養が足りない場合は、どんなにスキンケアをおこなっても美肌にはなれません。
タンパク質(アミノ酸)、ビタミン、炭水化物(食物繊維)、ミネラル、脂肪(脂肪酸)の5大栄養素をバランスよくとることで、肌だけではなく健康的な身体が手に入ります。
無理なダイエットや、暴飲暴食は控え、バランスのよい食事を心がけましょう。
また。食事だけでは栄養素が足らない場合は、サプリメントなどを上手に活用するのもおススメです。
内的要因:第1位 活性酸素
活性酸素が内的要因の第1位です。
普段、私たちは酸素を体内に取り込んでいます。その取り込まれた酸素が、タバコ、ストレスなどをきっかけに活性酸素に変身することがあります。
この活性酸素がお肌にとっては困りもので、お肌を酸化させてしまいます。(鉄がサビる感じをイメージしてください)
お肌が活性酸素によるダメージを受けると、肌が正常に機能せず、肌の老化が進行します。
シミやシワ、たるみの原因となったり、最悪な場合ガンの原因にもなります。
外的な要因 TOP5
現代は、深刻な環境破壊によって外的な要因によるダメージは年々強くなっています。
どんな要因があるのか知っておくだけでも対応ができるようになるので、チェックしておきましょう。
外的要因:第5位 スキンケアの勘違い
健康な肌を崩してしまう要因として、間違ったスキンケアがあります。
スキンケアは本来、お肌を良くするためにおこなうのですが、強く擦りすぎたり、お肌に合わない洗顔料をつかう、皮脂膜を洗い流しすぎるなど、肌に悪影響を与えてしまうケーズが非常に多いです。
また、スキンケアを全くしないのも汚れが溜まったり、保湿が十分でないことが要因となってお肌が悪化します。
外的要因:第4位 大気汚染
廃棄ガスや花粉、黄砂、そして話題のPM2.5など大気汚染によるお肌のダメージは近年増加傾向にあります。
お肌に触れることでアレルギー反応が起き、炎症やバリア機能の低下、肌に赤みがでるなど、お肌にとって大敵です。
マスクでの対策はもちろん、外出する時間帯などにも十分に気をつかいましょう。
外的要因:第3位 乾燥
夏や冬などは特に外と室内の気温差が激しく、お肌が乾燥してパキパキにつっぱってしまうことが多くなります。
乾燥は、お肌のバリア機能を崩し、紫外線やウイルスといったダメージを直接受けてしまう肌となり炎症などを引き起こしてしまいます。
また乾燥は、シワやシミの原因です。美肌を目指すなら、乾燥からは逃げることはできません。
お肌の乾燥しやすい環境では、常に保湿できるようスキンケア化粧品を持ち歩いたり、部屋の湿度などにも気をくばりましょう。
外的要因:第2位 バコ
最近では禁煙ブームによる分煙化がすすみ、影響は少なくなってきましたが。タバコの副流煙はお肌にとって大敵です。
副流煙には多くの有害物質が含まれています。吸い込んでしまうと、お肌をつくるビタミンCが使われ、健康な肌を育てる栄養が足りなくなってしまいます。
また、タバコの煙に含まれるニコチンは血管を収縮させる働きがあります。
血流が悪くなり、栄養素が身体の隅々まで行き渡らなくなり、新しい細胞をつくるスピードやダメージを修復するスピードが落ちてしまいます。
外的要因:第1位 紫外線
外的要因の第1位は紫外線です。
紫外線は、細胞のDNAレベルまでダメージを与え健康な肌作りを邪魔します。
肌の老化進行スピードの約20%は遺伝とされていますが、残りの80%は紫外線を浴びることにより起きる「光老化」とされています。
紫外線のダメージは蓄積されていき、徐々に肌の細胞を壊していきます。
コラーゲンやエラスチンの破壊によるシワ、メラニンの生成によるシミなど、紫外線はほとんどの老化減少の引き金となっています。
しかし、紫外線さえ対策ができれば老化現象の進行スピードを緩やかできるのです。
詳しくは、このあと説明いたします。
肌が老化するとはどういうこと?老化の原因は?
よく「肌が老化する」という言葉を耳にしますが、肌が老化するということは一体どういったことなのでしょうか?
また、気になる老化の原因についても詳しくお伝えしていきます。
老化した肌の特徴とは?
それでは、具体的に老化したお肌の特徴についてお伝えします。
老化した肌の特徴としては、ダメージの修復が追い付かなくりシミ、シワ、たるみが出現するということです。
人間は歳を重ねるにつれて様々な機能が衰えて老化現象が現れます。
それは顔にももちろん同じことが起こり、お肌のダメージの修復が追い付かなくなります。
お肌のダメージの修復を促す成長ホルモンの分泌量は、生まれたときがピーク。そこからは年々下がっていく一方なのです。
また、ターンオーバーの周期も20歳を超えた後から遅くなることや、出産などでホルモンバランスも大きく変わることも作用します。
老化を完全にくい止め続けるのは難しいのです。
しかし、肌が老化する進行スピードは遅らせることは可能です。
それは、先ほども説明したように、老化減少の全ての引き金となっている紫外線のダメージを防ぐことです。
日頃の徹底したUVケアと保湿ケア、そして栄養バランスのとれた食事に気を配るだけで、老化スピードは緩やかになります。
健康でうるおいある肌をいつまでも長く保つためには、若いうちからの紫外線対策がとても有効です。
まとめ
今回は、スキンケアの基本知識であるお肌の構造と役割についてお伝えしました。
お肌は、表皮、真皮、皮下組織の3層と、一番表面にある皮脂膜の働きによって、人間が生きるために重要な役割を担っています。
また、健康なお肌の特徴や、健康な肌を脅かす敵などもお伝えしました。
これから先、お肌の悩みにぶつかったときはこの記事で知ったことを参考に、悩みの原因を明確にしてみましょう。
そうすると、原因にあったスキンケアやエイジングケアを選択できるため、かかる時間もお金も節約できるようになります!
あなたのお肌の状況を正しく判断し、適切な対応をとって美肌になりましょう。