チョコの食べ過ぎでニキビができるって本当?ニキビの原因とニキビができない食べ方について紹介
女性にとって大好きなスイーツといえば「チョコレート」
特に2月のバレンタインの季節は、友達や職場の方からも大量にチョコをもらうので、つい食べ過ぎてしまいますよね。
ただ、これまでに、「チョコの食べ過ぎでニキビができてしまった」といったように、チョコレートを食べるということに抵抗や不安を抱いている方もおおいはず。
そこで、今回はチョコとニキビの関係についてご紹介していきます。
チョコレートの食べ過ぎでニキビができるって本当?
では、さっそく本題にはいりっていきます。
「チョコレートを食べ過ぎるとニキビができる」ということに関しては、過去に多くの研究がなされています。
そして、ペンシルバニア大学の研究結果では、「チョコレートを食べることとニキビの悪化には関係性がみられない」ことが証明されていたり、アメリカ食品医薬品局(FDA)でも、「ニキビと食事とを関係づける科学的根拠はない」との見解があります。
つまり、チョコレートを食べ過ぎてニキビができることには学術的な証拠は現在ではない状態になります。
ただ、チョコレートとニキビが学術的に関係性が認められていないとしても、どうしてここまで「チョコを食べ過ぎるとニキビになる」という事実が出回っているのでしょうか。
ここの真相をお伝えする前に、ニキビについて簡単に説明します。
ニキビはどうやってできるの?原因は?
ニキビはどうやってできるの?
そもそも、ニキビはどうしてできるのかご存知でしょうか? ニキビができる過程と原因について説明します。
ニキビは、人の顔の表面には無数にある毛穴にできます。
毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺があります。人間は、この皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混ざった皮脂膜で肌を覆うことにより、紫外線やホコリ、花粉などの外からの刺激物から肌を守っているのです。
しかし、毛穴に古い角質や汚れが詰まってしまうと、分泌される皮脂が毛穴から出れずに溜まってしまいます。これがニキビの始まりです。
これが更に進行すると、毛穴の中のニキビ菌(アクネ菌など)が皮脂などを餌にして増殖し炎症がおきてニキビが悪化してしまいます。
ニキビの原因は?
ニキビができるのは、「毛穴の詰まり」と「ニキビの餌となる皮脂の過剰分泌」が主な原因です。
なので、皮膚が固くなったり、皮膚に古い角質や不純物が溜まりやすくなると毛穴の詰まりやすくなり、皮脂分泌量が増えてしまうとニキビができやすい肌となってしまうのです。
チョコレートを食べたら、すぐにニキビができるの本当の原因とは
「チョコレートを食べ過ぎた次の日に、すぐにあごの周りにニキビができた。」って方が多いのには、チョコレートに含まれている成分が関係しています。
チョコレートの主に
・脂質
・糖質
・食品添加物
が多く配合されている場合があります。
この上記の成分は、先ほどニキビの原因としてお伝えした、「毛穴の詰まり」と「ニキビの餌となる皮脂の過剰分泌」を引き起こす成分なのです。
脂質
チョコレートは脂質が高い食べ物とされていて、最近人気の高カカオチョコレートは特に脂質が多くなっています。
脂質はチョコレートだけではなく、脂身の多いお肉や、揚げ物、サラダのドレッシングやマヨネーズなど日常的に摂取してしまうもの。
間食のチョコレートで更に脂質を摂ってしまうと、1日の摂取目標量を越えてしまい、皮脂の分泌量が多くなってしまいます。
すると、肌の皮脂バランスが崩れてしまい結果的にニキビ増加の原因になってしまいます。
糖質
チョコレートの主成分であるカカオ自体には甘さはないので、当然チョコレートを食べたときに感じる強烈な甘さは、チョコをつくるときに別に加えられた糖質です。
糖質は摂りすぎると脂肪に変わってしまうので、皮脂分泌量の増加の原因になります。また、コラーゲンと結びつきやすい性質もあるため皮膚が硬くなり、それが毛穴が詰まりへ繋がります。
さらに、体内で糖質を減らすためにビタミンB群を大量に消費されます。ビタミンB群は脂質の代謝を活発にする働きがあるので、糖質が多いと本来の働きができず、脂質の代謝が落ち、皮脂量が多くなってしまいます。
食品添加物
最近のチョコレートでは強烈な甘さをだすために、トレハロースやスクラロースなどといった食品添加物がはいっています。
これらの食品添加物は血液中に活性酸素発生させてしまう恐れがあります。活性酸素によって皮脂が酸化されてしまい、正常な働きができずニキビの炎症を悪化させてしまうこともあります。
もうチョコは食べないほうがいいの?実はチョコには肌や健康に良い成分も…。
チョコレートにはニキビの原因となる脂質、糖質が多く含まれ、商品によっては食品添加物も含まれています。
なので、ニキビなどの肌に悩む方は「チョコレートを食べないほうがいいのかな?」と思っちゃいますよねす。
しかし、この記事の題名でも書かせていただいてますが、ニキビに悪いとされているのがチョコレートの”食べ過ぎ”です。
なので、適量のチョコレートであれば、全く問題ありません。
むしろ、チョコレートに含まれているカカオポリフェノールはお肌や健康にとって良い成分とされています。
カカオポリフェノール
チョコレートに含まれているカカオポリフェノールは、体内の活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があるとされています。
そのため、美容効果はもちろんのこと、「血圧低下」「動脈硬化予防」「アレルギーの改善」「脳の活性化(集中力アップ)」「便秘改善」など健康面においても効果があるとして、注目されています。
古くから貴族などの間で、不老長寿の秘薬として親しまれてたカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートを食べないのは非常に勿体ないことなのです。
ニキビができないためのチョコの食べ方や食べ過ぎたときの対策
チョコレートをこれからも安心して食べられるように、チョコを食べるときの注意点をまとめていきます。
1度に多く食べ過ぎない
これは、チョコを食べるときには必ず注意しましょう。
脂質や糖分などは、他の食事でも摂取する栄養素なため、間食の時にチョコレートを大量に食べてしまうと、1日の全食事を計算すると過剰な栄養素を摂取してしまうことになります。
お肌は、あなたが食事によって摂取した栄養素でできます。
バランスの悪い食事をしてしまうと、乱れた肌になるのは当たり前なのです。
目安としては、小袋に分けられた小さなチョコを1日1枚から5枚(約84kcal~約141kcal)としましょう。
チョコを食べ過ぎたらビタミンを補給しよう
つい、チョコが美味しすぎて食べ過ぎてしまった場合は、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB2やB6を摂るようにしましょう。
ビタミンB2はレバーやうなぎ、そして納豆や卵に多く含まれていて、ビタミンB6はニンニクやマグロやピスタチオなどにも多く含まれています。
しかし、仕事や家事で忙しい方などが、食品からなかなか摂取できないと思います。
その時は、マルチビタミンといったサプリメントをうまく活用することをおすすめします。
チョコレートの成分表示をよく確認する
市販のチョコレートには、必ず成分表示が記載されています。
必ず入っている成分はチェックし、どのくらい食べたらそのくらいの栄養素を摂ることになるのか把握しましょう。
更に、添加物なども把握できるとよいでしょう。できるだけ無添加のものがお肌にも身体にもよいのでおすすめです。
食べたくなった時の感情を思い出し生活を見直す
チョコレートを食べたくなるときってどんな時ですが?
甘いものが食べたくなるときは、ひどく疲れていたりストレスが溜まっていたりする時が多いのではないでしょか。
身体が疲れていたり、ストレスを感じているということは、身体が肉体的にも精神的にもあまりよくない可能性があります。
それは当然、お肌にも悪いのでニキビなどもできやすくなってしまいます。
チョコを食べたくなった時に、一度立ち止まり、今の状況を見つめ直してみるとよいでしょう。
すると、知らないうちに抱えていた悩みや問題に気づけるため、暴食を防げます。
まとめ
今回は、ニキビとチョコレートの関係についてご紹介しました。
チョコレートを食べ過ぎるとニキビができるということは、学術的には証明されていませんが、チョコレートに含まれる、脂質、糖質、食品添加物の摂りすぎはニキビの原因です。
チョコレートは適量であればカカオポリフェノールの効果によって美肌効果が期待できます。
バレンタインなどで、一度にチョコをいっぱい貰ったとしても、できるだけ小分けにして少しずつ食べることでニキビができにくくなります。